胃カメラ、大腸カメラ、腹部エコー検査、胃Ⅹ線検査について
・原則予約制ですが条件が整っていれば随時行うことも可能です(ただし、大腸カメラは完全予約制)。
・腹部エコー検査以外の場合、心臓病や緑内障、前立腺肥大症にかかっている方は事前に申し出てください。
・検査前後の飲食や薬の服用の可否については当院の指示に従ってください。特に内視鏡検査(胃カメラ及び大腸カメラ)を受ける方で、血液をさらさらにする薬(抗血栓薬など)を服用している方は必ず当院の指示を受けて下さい。
上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)(要予約)
・のど又は鼻に麻酔をした後、口または鼻から内視鏡を挿入し、上部消化管(食道・胃・十二指腸)の異常の有無を調べます。
・潰瘍、炎症、腫瘍、ポリープなどを診断するために行いますが、その際組織検査(顕微鏡で細胞を確認する)のため病変の一部を摘み取ってくることがあります(生検といいます)。
・検査の偶発症としてまれに、消化管出血、穿孔などが生じることがあります。
・上部消化管内視鏡検査の偶発症割合は0.044%(日本消化器内視鏡学会誌 2024 年 66 巻 p. 327-354)と報告されています。
・検査及び処置後は、食事など生活上の注意点があります。
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)(要予約)
・大腸のポリープやがんを含め病気の有無を診断し、適切な治療を選択、施行します。
・検査当日は朝より下剤を服用して大腸の中をきれいにしたのちに、内視鏡を用いて肛門から大腸の一番奥の盲腸まで挿入し観察を行います。
・必要に応じて内視鏡下で組織の採取(生検)を行います。
・ポリープに対して必要に応じて切除を行います(内視鏡的ポリープ切除術)。 出血や穿孔の恐れがあるため、クリップによる予防処置を行うこともあります。 処置後も自宅で過ごしていただきますが、食事など生活上の注意点があります。
・検査による有害事象の発生率は0.0011%、死亡率 0.0004%と報告されています。
・治療による有害事象の発生率は0.48%、ポリープ切除後出血0.37%、腸管穿孔0.031%と報告されています。
腹部エコー検査(腹部超音波検査)(要予約)
・お腹にゼリーを塗り、超音波をあてて腹部臓器の異常の有無を調べます。
・当院では主に肝臓、胆のう、胆管、膵臓、脾臓、腎臓の異常の有無を調べます。
・がんの早期発見に役立つ検査ですが、がん以外に「脂肪肝」「胆石」「胆のうポリープ」なども発見できます。
・痛みがなく、レントゲン・CTなどと違い放射線の被ばくがありません。
・腹部エコー検査は安全性が高い一方で、深部の臓器や小さな病変の発見には限界があります。
胃X線検査(要予約)
・胃カメラに比べ、若干精度も劣ることからできれば胃カメラ検査をお勧めします。
・バリウムと発泡剤を飲みⅩ線撮影を行い、食道、胃、十二指腸の異常の有無を調べます。